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また不器用女子でも出来た!金彩友禅と燻竹かんざし

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さて今回は京友禅の“金彩友禅”と“竹かんざし作り”に行って参りました!!

・・・・ハイ。しれっと初めてますが、今回も連鶴ではございません。。。

いつか!必ず行ってきますので(泣)

今回お邪魔したのは京都国立博物館近く、三十三間堂の真横にある“京町家 体験工房 和楽”さん。

こちら築140年の古民家を改装された店舗です!!
これは外国人さん好きそうや~。
お店では骨董品や古道具も販売なさっていました。
古いお家を改装したお店だけあって玄関の間口は狭く、三和土には所狭しと様々な品物がな選んでいました!

しかしここで眺めていては永遠に先に行けません。
じっくり見るのは後にして、ご店主さんの案内によりお二階へ。

こちら曲がって真っ直ぐです。(もはや雨なことは気にしません。お気に入りの傘が使えるからね!!)
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和楽さん店先。骨董品がずらり
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私は任天堂さんが最初は花札を売っていたということを初めて知りました…
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階段は昔ながらの急なタイプでちょっと危険ですが、実家で経験済みなので恐怖も無くガンガン上ります。(※慣れない人はゆっくり上がりましょう。)
ギシギシと家鳴りが響く階段を上り二階へ。お二階はちょっと改装されていて、板の間になっているところに体験用のテーブルと椅子が並んでいました。
奥は畳の間になっていて、グループでの参加も可能となっていまいしたが、建物自体の間取りが小さいので何十人となるときつそうです。

そしてこの作業スペース。三十三間堂のちょうど真ん中なそうで、霊気の流れのとてもよい場所らしいです!!
スピリチュアリストの江原さんがおっしゃってたそうです。個人的には“スピリチュアル”という響きは特に興味は無いんですが、神社仏閣からの気の流れとかは本当にありそうと思っています。(横文字が苦手なだけ)

座っているだけでいい影響を受けないものでしょうか。。
体験スペース。窓の外の塀は三十三間堂のもの
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真ん中!…霊感など無いので特に何も感じませんが。。
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お二階にも様々なものが所狭しと置かれていて、体験そっちのけではしゃいでしまいました。
しかしあまりにもナチュラルと言うか、雑多に置かれていて、お話を伺っていると貴重品なのにいいのでしょうかと。。

個人的にはごちゃごちゃしているの大好きです。
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こちらは体験で使うお道具たち。
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この蓄音機は実際にも使えるそうです。聞かせて頂くの忘れていました…
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凄く欲しいと思ってしまったラジオ。
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舞妓さんのお写真。モノクロでも華やかだ~
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状態がよけれは博物館にでも展示出来るようなお品だそうです。。。めっちゃ触りましたが
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さて本当に始まらなさそうなので無理やり意識を体験の方へ!

こちらでは古い道具を使っての再利用的な体験を行ってらっしゃいました。
今回私が行ったのは“金彩友禅”(ランチョンマット1,800円)と“燻竹かんざし作り”(1,000円~)。
他にも古い木枠に糸や和紙を貼り付けて作る行灯作り(2,500円)や前回体験した摺込友禅(1,000円~)ありました。

いろんな種類全部出して下さいました。
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金彩友禅の体験を行っているところは少ないらしいので、今回こちらを体験することに。
絵を入れるものはランチョンマットにしました。(書いてて知ったんですが、ランチョンマットって商品名として確立されてるんですね)
前回の友禅体験と同じように型紙を選んで配置します。
またしても蝶を選んでしまいました。。。もう今後も蝶くくりでいこうかなぁ。

金彩友禅は型紙に糊を埋め込み、そこに金粉を載せて着彩を行って行く技法です。(ざっくり過ぎですみません)

色んな色の金粉たち。こちらで筆を使って色を付けて行きます。
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金箔シート。
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位置決め。お花は胡蝶蘭です。                  たしか
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ヘラに糊を掬い、型紙の穴の部分から布地に糊が付着するようにこすり付けて行きます。このとき隙間や空洞が空いたりしないように注意が必要です!
そして一番やらかしてはいけないのが、途中にピラッとめくってみない事!!!!
これは絶対やっちゃ駄目らしいのでご注意を。
ちなみに私、上手いと褒めていただきましたよ!(お気遣いありがとうございます)

刷り込み友禅と同じように針で固定しています。
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ここの糊付け作業が上手くいけば八割成功するらしいです。
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型紙を取り払ったもの。ちゃんと形になっています。
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ドアライヤーで乾かしていただきました。
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軽く乾いて来たらいよいよ金粉の出番です!!
正確には純金箔ではないようですが、キラキラとしていて綺麗ですよ〜。

ちょっとづつ色を乗せていきます。
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手元の写真を撮っていただきました!あまりにもパシャパシャ撮るから、、、
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お花のほうも同じように粉を乗せていき完成!
周りの余分な粉はお店の方がキレイにしてくださいました。

そしてお次ぎは竹かんざし作り!!

この竹、ただの竹ではございません。
民家の囲炉裏の煙に100年燻された竹を使用しております。
独特の風合いと艶があり、乾燥されているためとても丈夫なんだとか。
縄で締めていた部分はその模様状にあとが残っていました。
作り出されるまでに100年もの歳月がかかっているので、なかなか手に入りにくく 数も減ってきているそう。
お箸なんかに使うと一生ものとのことです。

そして茶杓にも使われるそうです。
茶杓は竹の節がくる位置が決まっているんですが、わざわざこの竹のこの部分を使って作って欲しいという依頼もあるとのお話を聞きました!
(ご店主さんは竹細工職人さんでもあるそうです)

かんざしの形には元々削ってあるので、作業としてはやすりをかけて磨いていくだけの簡単な作業です。
オプションとしてトンボ玉やガラス玉を付けたりも出来ます。

飾りの見本として出して頂いたガラス玉たち。
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ペーパーやすりで、燻された竹の皮部分は傷付けないように磨いていきます。
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つるつるになったらこんどは同じく燻された竹の欠片で磨きます。するとあら不思議、艶が…!
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磨き終わったら穴を開けて自分の好きなトンボ玉やガラスの飾りを付けて下さるんですが…
私は竹の風合いが気に入ったので何も飾りを付けない事に。
結構悩んだあげくです。お待たせしてすみませんでした。。。。

仕上げにお店の方が油(椿油だったかな)をすりこんでつやっつやに仕上げて下さいます。

見よこの艶を!
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これにて体験辞退は終了何ですが、本当に色んなお話を聞かせて頂きました。

私が古いものが好きという話から、ご店主がお持ちという帝国陸軍の軍服も見せて頂きました!!
「何か凄くテンション上がりましたね」と言われてしまいまい。。
お恥ずかしい。
だってかっこいいじゃあないですか!!
あとサーベルが揃えば完璧なんだとか。
是非また完璧な状態で拝見しに行きたいです。

ただもの作りの体験だけでなく、古いものや京都の伝統工芸についての興味深いお話もたくさん聞く事ができ、正に名物店主のお店でございました。

行きつけに一つ欲しいと思うような場所でした!

さて次回はようやく・・・・!

店頭にある燻し竹のかんざしたち。
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良い面構えでございます。
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べっ甲のかんざしもありました!あれって片側が抜けるよになってるんですね!!
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帳場。畳なのがまたよいです。
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完成品。やっぱり金は華やかですね。
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菓子きりではないです。
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裏面も油でつやつやです。
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