Archive for : 2月, 2015

post image

こんにちは~!

先日私柚子を頂いたのですが、まだ冷蔵庫に眠っていて開ける度に毎回いい匂いがしています。

柚子は実家にも植わっていたので、とても懐かしい気持ちになるんです。

そういえば、香りの記憶は視覚的な記憶に比べて忘れにくいそうですね~。さて今回はそんな香りに関するちょっと変わった体験(?)に行って来ました!!

 

皆さん『聞香(もんこう)』って聞いたことありますか?

聞香とは香道(こうどう)で使う言葉で、「香りを聞き」鑑賞する事です。香道では香りは“聞く”と表現するそうなのですが確かに嗅ぐよりも上品な感じがしますね

何かを作る教室ばかりに行っていたので、こういう“遊び”の体験は初です!

お邪魔したのは京都御所の近く、出水通りと室町通りの角にある“山田松香木店”さんです。

寛政年間に創業された老舗のお店で、香木業と薬種業をされています。

今回も店内写真は断られてしまいました。。。お店外観
外観

繁華街にあるようなお店ではなく、ちょっと気軽には入りづらいかも…。

まぁ京都はこんなお店ばっかりなんですけどね!

 

暖簾を潜りお店に入ると…良い香りだぁ~!!

予約時間よりも若干早めに到着出来たのでお店の中で商品を物色。

店内にはお馴染みの線香やお焼香、匂い袋に香炉などの他に炭と灰で焚く印香や練香といったあまり聞き馴染みのないものや、香道の道具も販売されていました。うぅ見ていると揃えたくなりますね…

レジのショーケースに入っていた何かオペでも初められそうな香道の火道具たち
火道具

伝統的な商品で“訶梨勒(かりろく)”という掛香や“薫籠(くんろう)”という編まれた籠の中に匂い袋を入れるもの等がありました。

どちらも昔は魔除けや邪気を払う為に使われていたみたいです。(“訶梨勒”が一発変換出来てちょっと衝撃を受けました)

訶梨勒

訶梨勒

薫籠

薫籠

床の間や書院板のところに置きたい…

香木店さんだけあって白檀や伽羅、沈香の欠片や刻まれたものがありましたが………たっか!!!!

伽羅1gが37,800円!?

前回の香袋体験の時に伽羅は高いというお話は聞かせていただきましたがこれほどとは。ランクや形状によって値段に差はありましたが、伽羅は総じて高かったです。。。。

でもやっぱりいい香りです。。

お線香でも伽羅入りはいいお値段しておりました。。。。

流石はもと貴族の嗜みですね!庶民には到底手が出せません。

香木の塊もありましたがアレ、いったい幾らするんでしょう。恐ろしいですね!

他にも昔の香炉や、生薬が瓶詰めされていた硝子瓶が展示してあり見て回るだけでも楽しめました。

若向けといいますか、可愛らしいデザインで比較的安価な匂い袋や置き物もありましたよ!(干支の羊型のものとかありました。可愛い…)

そんなこんなしているうちに開始時間に。

お店とは別棟にある、お庭を抜けた先のお茶室で行われました。

参加者は私を含めた5人と、主人と思われるスタッフさんの6人でしたが余り広いお部屋では無かったのでいっぱいになりました。
(※定員も5名まででしたが、広いところだと~20名受け入れいてるお店もあるようです)

席に着くと芳名帳に順番に記入していくのですが…

わ~。。。うん。はい。記帳ね!

サインペンでまだ良かったです。。。。

しかし席にはお座布団と、空の香炉と、筆ペンが…嫌な予感がしますね!

まずは香道や聞香についての簡単な説明や香の聞き方を教えて頂きます。

席に空の香炉が置いてあったのは練習するためで、スタッフさんと一緒に“聞き方”の練習。

茶道の作法に似ていますが、お茶碗を回す方向と香炉を回す方向が逆でした。

ちゃんと説明書も配られました!安心ですね!!

香の聞き方

香木は香りの性質により六つに分類され、さらに味覚にたとえて五つに分けられるそうです。

これを六国五味(りっこくごみ)といいます。

六国は伽羅(きゃら)・羅国(らこく)・真那伽(まなか)・真南蛮(まなばん)・寸門多羅(すもんだら)・佐曽羅(さそら)をいい、

五味は甘(かん)・酸(さん)・辛(しん)・鹹(かん※塩辛い)・苦(く)を言います。

当て字だと思いますが、読めませんね。。。。しかし寸門多羅も一発変換で出ました。。

これらを使って香りを分類するそうですが、今回の体験には使わないからか余り詳しい説明はありませんでした。

次に今回行った「三種香(さんしゅこう)」という香りあて遊びの説明です!!

簡単に説明すると、三種類の香炉に焚いた香木の種類がそれぞれ同じか、違っているかを当てるゲームです。

それを紙に記し、主人が答え合わせを行い点数をつけます。

三種類とも違う香木だと思えば、縦の棒を三本引いた 緑樹の林。

一番目と二番目が同じ香りだと思えば、右端と真ん中の頭を繋いだ 隣家の梅。

一番目と三番目が同じ香りだと思えが、右端と左端の頭を繋いだ 孤峰の雪。

二番目と三番目が同じ香りだと思えば、真ん中と左端を繋いだ 琴の音。

全て同じ香りだと思えば、三本の頭を全て繋いだ 尾花の露。

一々言い方が耽美というか…
三種香の聞き方

説明を受けたところで早速開始!!

香を焚くための香炉の準備から目の前で見せて頂くのですが。。。これを人前でやろうと思うと相当練習されたんだろうなぁ。

灰の山を作るところから香木の破片を乗せるまで、全て計算されたような優雅さ。

道具の出し方や片づけかたもおそらく順番があると思われます。

ぐるりと室内を囲む様に円に座っていたのですが、主人が上座に座り、主人から見て左手から客に香炉を回していきました。

私は主人の直ぐ右手、つまり一番最後に香炉が回ってくる位置に居りました。

個人的な感想は、一番目は爽やかなイメージ。

二番めは良く嗅ぐというか、お香として無難なイメージ。

三番目は…?。なんか塩っぽい??何となく梅っぽいようなイメージ。

三種類全て“聞いた”あとは“記紙”と呼ばれる和紙に回答を記します。

この回答の記し方にも書き方があって、縦に四つ折りにしてある紙の決まった箇所に答えと表に自分の名前を書きます。

ここで名前を書くのにもルールが。

 

・濁音は省く。

・子どもの子が名前に付く人は省略する。

 

例えば“じゅんこ”だと、“しゅん”になるわけです。

下図の様に書き込みます

記紙の書き方

…………はい。書くんです。

筆ペンで……。

あ~もう。本当に。。

お察しのことと思いますが。

私、字が褒められたものではありません。。

ぶっちゃけ汚いです。

毎回毎回ギャラリーの芳名帳とか熨斗紙の表書きとか…。。

いえもういい大人なんでそんなこと言ってらんないんですがね。。。

一応ゆっくり丁寧に心がけしたが(泣)

答えを記入した後は主人に回収され、答え合わせです!

割りとわかりやすくバラバラな気がしたので、全部違う“緑樹の林”にしたのですが。。

あれ誰も一緒じゃないぞ…;??

この答え、実は主人側も分からないそうです。

焚いた香木の欠片をそれぞれ包んでいた紙の隅に、予め印を書いておいて、最後に開いて答え合わせなのですが…

 

 

なんと!!!

 

 

私正解しました!

良かったお約束にならなくて!

正解者の記紙には、主人が「叶」とかいてくださり、願い事が叶うという意味だそうです!!

やった!

ああああああ凄く晒したく無いですが。。。証拠なので。。 札 中主人役のスタッフさんの字が美しいのでいたたまれないです

 

これにて体験は終了!

ちょっと嬉しい気持ちで終われました(笑)

今回はゆっくり非日常を味わう事のできる、貴重な体験でした。

隔離されたお茶室だったこともありますね。とてもおもしろかった!

ではこの辺りで今回は失礼致します!!
次はまた「ものづくり」の体験に行って来ますよ!!

post image

こんにちは!!

今回も体験教室めぐりのご報告をさせて頂きます~

今回はとうとうやつです。個人的には地獄の黙示録のテーマでもって迎えたいです。もしくはダースベーダーのテーマ(今年ついに公開ですね!!!何あの形のライトセーバー!!!欲しい!)

そうです。

お鶴様です。

というわけで今回は連鶴教室に行って参りました!

引っ張り過ぎっていうね。いえスミマセン。。。あの。。ホントに予約の関係で。。。。

今回お邪魔したのは、河原町七条にある“折り鶴サロン 夢”さんです。(そしてまたしれっと始める)

またまた土砂降りの中凍えながらの入店。何ですかね。こんな恒例要らないです。

お店に入って…おぅ。。。ね、年齢層が。。。。
思ったよりも生徒さんが多くそのことにもちょっとびっくりしたのですが、私おもいっきり浮いておりました。
完全に寄り合い所に紛れ込んだ孫娘状態。言い過ぎですって?スルーします。

予約をしていたので、既に席が用意され簡単な道具が揃えてありました。

先生に軽く説明を受け、どの種類の連鶴を折るか決めます。
選ぶのは2種類(体験料2,100円)です。
そして簡単な問診票を記入し、まずノーマルな鶴を折る練習。

室内には壁一面にとても細かなで繊細な連鶴の作品たちがところ狭しと並んでおりましたよ。
これ本当に全部連なっているんですか!?ってレベルでした。

とてもとても写真を撮りたかったのですが…

「あのぅ、写真撮ってもいいですk…」「ダメダメ。NOよ~。自分の作ったのはOK。他のはNO。OK??」「…。」

ちょっと先生にキュンと来たのは内緒です。※私の父より年齢が上だと思われます。

なので今回は私の製作過程の写真しか無いのです…

説明は施設の利用についても行ってくださったんですが、給湯室(セルフでコーヒーや紅茶が頂けます!)や休憩スペースもあり、個人個人で好きに休める様になっていました。
…何この居心地の良い空間は。。。
この後の予定が皆無ならとてもだらりと過ごしてしまいそうでした。

説明が終わり、早速製作開始!!

今回私が選んだのは二羽の翼がくっついた“妹背山(いもせやま)”と、大きな鶴の翼に小さな鶴が左右2羽づつくっついている“花車(はなぐるま)”です。
簡単そうなのと、ちょっと時間の掛かりそうなものを選びました。

まず普通に鶴を折る練習。
こちらは楽勝ですね!
私,普段から手慰みで何かレシートとかあると割いて鶴を作ってしまうので!と言うか鶴しか折れません!!

隣に座ってらしたベテランのおばさまにお褒めの言葉を頂戴し、早速連鶴に挑戦です!

まずは妹背山の製作。とても親切な事に予め千代紙が切ってあり、最初に作る三角の合わせる方の頂点に◯がついていました。
これさえ守っていれば大丈夫らしいですが。。。。

ん?

あれ??

今私何処折ってるんだ????

途中までサクサク折ってたのです混乱する場面がちょっとありました。。
これ外国人さんとかがやったら集中力持たないんじゃないでしょうか。

妹背山。二羽を同時に折っていきます。
tsuru-001
……ん?何処が足だろ??
tsuru-002

何とか進む。ここまで来たらもう大丈夫!
tsuru-003
と思いたい。。。。あれぇ~?
tsuru-004
おば様の助言により、なんとか完成!
tsuru-005

真ん中の翼が連なっています。
tsuru-006
そしてお次は花車!

コレは大きな鶴の部分を折って、なんと一度開いてしまいます。
「え…崩しちゃうのですか?」「大丈夫大丈夫!直ぐに戻るから~」

…え~…………?
大きな部分をオリオリ。
tsuru-007
開いちゃった後です。先の二羽を作って行きます。
tsuru-008
ちっちゃいので竹串を使って先端を整えます。
tsuru-009
なんかもう無心に作業してました。
無我の境地です。

そして言われたとおり、確かに一回折ってるとかなり簡単に戻りました。
ええスムーズ。。

花車完成~!紙が丈夫なのか、ぎりぎりを折ってましたがちぎれたりは無かったです!!
tsuru-010
木の台座を頂きました。何かちゃんとして見える
tsuru-011
意外と集中力を使ったので、完成した後は放心していました。
まわりの生徒さん方が凄く気にして下さって、「お茶飲んでね。」「お菓子もあるよ~」「こっち休憩スペースだから!好きなときに休んで。」と…

最後に退出させていただく時も皆さんにこやかに「お疲れ様~」と声を欠けて頂いて、とても和みました。
修学旅行生の受け入れもされているみたいですが、一人で行くのは珍しかったみたいですね。
私も扉開けた時に少し怯みました。。。

細かい作業ですので、所謂脳トレ的な用途で行くのもいいかもしれません。(はっ…だから年齢層が?)
何かに没頭したいのにもいいですね~。

何となく脳が活性化された気がする体験でした(笑)!

次回は香りを聞くと書いて、聞香体験に行ってきます!
…東◯事変。
tsuru-012
イマイチ二羽に見えないな…
tsuru-013
コレ立てるの難しかったです。
tsuru-014
アレなんか先っぽの子ら可哀相?
tsuru-015